
ひとつの介護を終えて vol.1
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一緒に暮らして20数年の義母を送って、まもなく1年になろうとしている。今、「もっと出来ることはあったかもしれない」とも思う。ただ、真っ只中にいたその時期は、四六時中顔をつき合わせて面倒を看ること、看られることの息苦しさがあり、双方にとって経験したものでなければわからないだろう、と思えることもたくさんあった。介護サービスも始まり、多くの人の手を借りられる時代ではあるものの、介護する方もされる方も、家族以外の手を借りることへの葛藤は大きかった。
結婚後まもなく義父が亡くなり、義母との同居生活が始まった。「いつから介護が始まったのか」と問われても、正確には思い出せない。同居から15年目の頃だったろうか。週2日~4日は趣味のサークルや老人会の行事などにせっせと通っていた義母が、月一回に絞った最後の趣味のサークルさえやめてしまった頃だ。ちょうど、介護保険サービスが地域で試行的に始まろうとしていた頃と重なる時期だった。 義母も一人で自宅にいることが不安になってきたのだろう。ある時、義母から私に「家にいて欲しい」といわれた。その後、長年ひとりでこなしてきた通院も診察券の出し方がわからなくなったと病院から電話があったり、毎食後の投薬がひとりで調整できなくなったなど、少しずつ状態が変わってきた。家族が留守の間の日常を、どのように過ごすのがよいのか、義母を交えて夫と話し合った。85歳でスタートした介護保険の受給も、87歳の時、要支援から要介護1になった。介護第1段階である。思えば、留守中の準備さえしておけば一人で過ごせる時期はよいとして、それが出来なくなった時が、本格的な介護開始だったかもしれない。
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