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 ケアマネージャーは介護支援専門員の別名で、介護保険制度と共にできた専門職です。介護保険の利用者の生活の自立や家族の介護負担の軽減のために、ケアプラン(サービスの利用計画)を作成しサービス事業者を紹介、橋渡しします。いわば介護サービス利用のためのキーパーソン。そのためケアマネージャーには、本人や家族の状態・希望を理解すること、相談に乗ること、介護保険制度や介護サービス、ボランティアなどに対する幅広い知識を持って活用することが求められます。

 通常、ケアマネージャーは≫居宅介護支援事業所に所属します。ケアマネージャーをお願いするには、この事業所に連絡し依頼します。ケアプラン作成の費用は全額介護保険から支払われます。

 こうした居宅介護支援事業所は、特別養護老人ホームや老健などの施設や他の介護サービス事業所が運営する場合がほとんどです。本人や家族に近い立場のコーディネーター役として「人の力」が必要な一方、報酬が少ないため、独立したケアマネージャー事業所(単体)はほとんどありません。現在の制度では、ケアマネージャーは担当数に上限(50件)は定められているものの、1人あたりの扱い件数が多く手いっぱいで、利用者の生活面を十分理解する時間も不足しがちです。マネジメントの上では、運営事業所や業者の影響を受けやすいとも言われています。

 利用者や家族は「ふさわしいケアプラン」をたてるにあたって、ケアマネージャーをめぐるこのような背景を理解したうえで、自分たちの生活を考えて一緒にケアプランを立ててくれる「」を選ぶことが重要になります。

 ここでは、「親や自分自身の老いを見据えて暮らしを振り返り、ふさわしい介護サービスを主体的に選んで組み立て、利用しよう」という≫マイケアプランの考えを基に、ケアマネージャー選びのポイントをまとめてみました。

ケアマネージャー選びのポイント

対象者の病気や心身の状態、困った事を十分に聞いてくれますか

対象者の家族の考え、希望を十分に聞いてくれますか

生活を考えて、主体的に計画作成にかかわりたいという希望に沿って動いてくれますか

一緒に問題解決しようとするまじめな態度が感じられますか

こちらの希望と異なった時、十分に話し合ってくれますか

ケアプランを立てる時、必要なサービスの種類や内容・目的・ケアマネージャーとしての考え方などきちんと説明してくれますか

ケアプランには介護保険のサービスだけでなく、保健・医療・福祉のサービス、地域のボランティア活用なども、必要に応じて入れてくれますか

あなたの希望に合った事業者を紹介し、特定の事業者を勧める事はないですか

毎月訪問し相談にのってくれますか

別に住む家族や役所、民生委員などに連絡が必要な時、まめに動いてくれますか

ホームヘルパーなど他の職種の方と連携が取れて、話の内容に食い違いはありませんか

サービスに問題があったり状況が変化した時、ケアプランを柔軟に変更してくれますか

あなたや家族を取り巻く人の間に立って、あなた方の生活全体に責任を持とうとする信頼がもてる印象ですか

納得のいかない事があれば一度契約内容を確認し、話し合いましょう

ケアマネジャーの変更は自由にできます

苦情や不満がある時は鎌倉市高齢者福祉課(電話:0467-23-3000代)にご相談下さい

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